水中写真〜機材のお話〜

2002.1.13. 作成
2002.1.27. 更新
2003.4.21.更新

水中写真を撮るには、カメラが必要ですが、そのカメラの種類もいろいろあります。2003年4月現在の現状を考えて、ここでは5パターン ご紹介しましょう。他にもありますが、随時追加予定です。なお、カメラの種類のところをクリックすると 詳細ページにジャンプします

カメラの種類 作例 使いやすさ 値段 便利な点 不便な点
水中使い捨てカメラ ただシャッターを押すだけ 何も考えずにばしばし撮りまくれる。初心者にはこれがおすすめ。 36枚以上撮ろうとすると、もう1つカメラを買わなくてはならない。フィルム交換できない。フィルムの感度はISO800が基本ですが、最近のネガは画質がすばらしく向上したため、2Lくらいに伸ばしても全く問題ないでしょう。
水中用コンパクトカメラ(オート) なし シャッターを押すだけで撮れる。フィルムもISO100,400が使える ちゃんと使えば、かなりの高画質。いろいろなフィルムの種類が使える。 露出コントロール、ピントが調整できない。ワイドが足りない。(だいたい焦点距離が30〜40mm前後)
水中用カメラ(フィルム・マニュアル) 訓練が必要。全部オートのものもあるが、ピントあわせ、露出がマニュアルのものも。2003年、SEA&SEAからMM-IIIが発表された。ニコノス生産終了の今、最先端の水中カメラか? ちゃんと使えば、かなりの高画質。露出コントロールが思いのまま。上級者向け。コンバージョンレンズ(ワイドレンズにできる)がそろっている。 35mmくらいの焦点距離だとピントあわせが難しい。20mm以上ワイドなら0.8mくらいにあわせれば大丈夫。海の中でイルカにむけてピントをあわせるのは不可能(あわせてるうちに行ってしまう)なので、事前に「2m」とあわせておいて、イルカがその範囲にきたらシャッターを切る。
コンパクトデジタルカメラ+ハウジング ただシャッターを押すだけ、オートフォーカス、オート露出。マニュアルもある フィルム交換不要。1回で36枚以上撮れる!撮ってすぐ見れる! 現状でも、画質はフィルムのほうが上。画素数がいくら多くても、水中ではまだまだです。偽色なども発生しやすい。イルカ撮影にはワイドコンバージョンレンズとの組み合わせがおすすめですが、その分画質は落ちます。特に、暗い海中だとデジカメには不利。しかしこの組み合わせはお勧め。ただし、400万画素レベルのものが欲しいですね。
一眼レフカメラ+ハウジング なし 一眼レフユーザで、ハウジングを買うお金(20万円ほど)があればぜひやってみたいですね!使い方に慣れるには訓練が必要でしょう。このクラスならフィルムはもちろん、デジタルでも画質はいうことなし!ただし... とにかく、画質!! すごい大きさになるので、泳ぎながらの撮影は不可能です。これでイルカを撮るなら、静ーーかに水中で止まってシャッターチャンスを狙うしかないでしょう。