竹内敏信先生写真展「デジスケープ日本列島」[写真(全般)]
(2007-01-14 10:48:03) by くらりっぱ


昨日、東京品川のキヤノンサロンSで開催中の竹内敏信先生の写真展「デジスケープ 日本列島」を観てきました。

やっぱりすごいなー!
期待していったのですが、期待以上でした。大判プリントというのもあり、すごい迫力。

先生の「デジスケープ」シリーズは、2002年に銀座のキヤノンサロンで開催されたとき(当時はEOS D60で撮影したもの)も行きましたが、そのときより「進化」していると感じました。

また、今回の撮影機材の中にもEOS D60が入っててうれしくなりました。今メインで使ってるカメラですので!

あくまでも個人的な見解を書かせていただきます。

全体的に、コントラストがかなり強調されています。色も鮮やか。特に緑と青。(でも石垣島の海の写真はすんごいきれいだった〜!!)立体感がありすぎる!!特に、夏〜秋の写真。フィルムと異次元な表現方法というか。

竹内先生は、フィルムとデジタルは違う表現方法とおっしゃっており、写真展の冒頭のメッセージでも「プリントではコントラストを強くして」とあえてお書きになっているので、これが竹内流の方向だというのを示しているのでしょう。色が鮮やかにできるのもデジタルならではということで、それを活かして作品づくりをしたという理解をしました。立体感についても、デジタルならではの高解像度を利用してコントラストを高めることにより、フィルムでは表現できない領域に踏み込んだと感じました。全体的に絵画的な作品でした。デジタルということに非常にこだわってるんだな〜という印象です。これらは、「大判プリント」だからこそ訴えられるものかな、とも思いました。まるで自分がその風景写真の中にいるような錯覚におちいります。

通常は、コントラストをあげすぎの写真、ただ色鮮やかすぎる写真を観た後は何も残らないのですが、さすが竹内先生、印象に残っている写真ばかりです。「どういう写真があった?」と聞かれてもたくさん思い出せそうです。

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昨年、日本フォトコンテストでネイチャーフォトの月例審査員だった竹内先生。思いをこめにこめた写真何十枚も応募してやっと入った一枚。今回の写真展を観て感じたのは、「なるほど、あの写真が入ったのと何か通じるものを感じるなぁ」ということでした。月例での入選作品はフィルムがほとんどだったのです。デジタルは月に1枚か2枚ある程度。それは恐らく、「デジタルはフィルムとは違う表現方法があってもいい」という先生の哲学から来ているものであり、単にフィルムと同じ感覚で作品にしただけではだめだということなのでしょう。
私の入選作品は、撮影は2004年4月なのですが、自分でプリントしてさまざまなコンテストに応募して、落選して、色を調整して応募、また落選して…というもので、1年半ほどかけて、自分が納得のいく色に仕上げたものです。作者紹介でも書いているように、私もデジタルでしかできない表現方法を模索しており、その答えの1枚として自分でもお気に入りの作品です。フィルムではこのような色には写せません。でも、自分の御蔵島のイメージはこうなんです。だからその思いが通じたようで、改めてうれしく思いました。今年は「デジタル」「フィルム」両方で撮影しますが、よりくらりっぱ流の個性を強めていけたらと思います。

日本フォトコンテスト 2006年4月号 ネイチャーフォト部門 入選 「快泳」 2004年4月撮影 御蔵島にて
<画像>


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