くらりっぱの御蔵ブログのほうでお知らせ済みですが、入選作品集を更新しました。
デジタルカメラマガジン9月号組写真投稿部門で優秀賞をとった作品の掲載とあわせて、私が撮ったイルカ作品が展示される写真展のご案内もしています。
どうぞご覧ください。
組写真の入選作品について、書きたいことがあるんです。(忙しくてこんな時期になってしまいましたが…)
「すごい写真」とか「作品」とかを撮るには、いいカメラを使わないとだめなんじゃないか、という考えがあると思います。それはある意味当たっていますが、ある意味違っています。
自分の撮りたい対象があって、その対象別にカメラが決まってくるのではないかと思うんです。
だから、必ずしもいいカメラで撮る作品のほうがすぐれている、とは決していえないと思うんです。
私は組写真部門に投稿するときは、コンパクトデジタルカメラで気軽に撮った写真も投稿するようにしています。というか、組写真には手軽に撮れるコンパクトデジタルカメラの利点を活かして多くの瞬間を撮りためて、作品にできると思うんです。ほとんどの人が一眼レフデジカメで本格的に撮ったものを組写真にしているのに対して、スナップ的なものを作品に昇華できるのではないかとずっと考えていて、今回優秀賞をとれたのでなおさらうれしいです。
きっと一眼レフしか持っていなかったらあの組写真は撮れてなかったと思います。被写界震度が深いとか、フレーミングの自由度がある(手軽に撮れるという意味で)という利点なども活かせたのではないかと思います。
また、お祝いのメッセージをいただいた人の中で「2枚目の写真はe-Photoでもらったやつですね!」という嬉しい言葉がありました。e-Photoに投稿していた人だけにわかるメッセージですね!
3枚目の写真は、実は私の水泳グッズがベランダにほしてあったりして(笑)影の部分をよーく見ると…
そんな仕掛けもあったんです。もちろんあえてそれを選んだわけではなく、その写真しかなかったからですが。
どの写真も1枚の写真としては完結しない。そんな写真を組み合わせて1つのメッセージとして作品にできる組写真の魅力っていいですね。実は「組む」作業にものすごい時間をかけていたりします。そういう時間も楽しいのですね。
これからも組写真に力を入れていきたいと思っています。
もちろん、コンパクトカメラも使いつつ、一眼レフで真剣に撮った写真も組んでいきたいですね。