2006年 イルカ撮影について雑感
〜個性的な映像を求めて〜

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くらりっぱ流のイルカ写真を 2004年からはじめた、デジタル一眼レフによるイルカ撮影。

撮影データの分析
デジタルの特性を活かして、蓄積した撮影データを分析し、いかにして 最適な絞り、最適なシャッタースピード、最適な色で撮影するかを研究の上で、 海に潜りました。その結果、露出などの大きな失敗は、過去2年間に比べて大幅に減りました。 また2004年からのテーマである「一瞬を撮る」ことについては、地上での鳥撮影などで鍛えた 反射神経で、超集中してのイルカ撮影の結果、 今までより確実にシャッターチャンスをものにできるようになりました。

その技術をもってして、今年のテーマは「個性的な写真」でした。要するに、写真を見て「エッ!」と言わせるような写真。 誰も見たことのないようなイルカ写真。イルカに撮らされるのではなく、イメージしたシーンを撮る。どうやったらそんな写真が撮れるかを模索し、試行してる うちに、今年が終わってしまいました。その結果、これといった決定的な写真は今年は撮れていないように思います。

一方、日本フォトコンテスト誌などで毎月応募するコンテストでは、これまでに撮りためた中から とびっきりのイルカ写真たちを応募。しかし、入選したのはほんの少し。終わってみて振り返れば、入選した 写真は、御蔵島の海の様子、イルカの様子をストレートに撮った写真でした。 2004年に撮ったイルカ写真が一番多く入選してるのがその事実を物語っています。



「大波」(上から)2006.4/2006.4/2005.4.撮影
EOS-1D/EOS-1D/EOS-1DsMarkII

「快泳」日本フォトコンテスト2006年4月号 ネイチャーフォトの部 入選
2004.4.撮影 EOS-1D
その中でも、デジタルカメラマガジン10月号組写真部門で準優秀賞に入選した「大波」の1枚目はちょっと ひねりながらも御蔵島のすばらしさを表現できた写真の1枚として、大変うれしかったです。この 組写真は、1,2枚目が今年に撮影したもので、3枚目は去年撮影したものです。4月の御蔵島の様子を うまく表している3枚として、自分でも納得のいく作品です。

フィルムでの撮影も、去年に比べて大幅に増やしました。ニコノスに今年発売されたプロビア400Xを 入れての撮影もしました。デジタル一眼でうまく撮れるようになれば(連写に頼らず、一瞬のイルカの動作に反応できるようになれば)、ニコノスのほうがよりいいシャッターチャンスをものにできると思っています。ニコノスは小さく機動力があるので、すごく泳ぎやすいです。

来年は個性的な表現をつきすすめ、個性的でありながらもわかりやすい、 感動がストレートに伝わるような絵を撮っていきたいと思っています。

年末年始に、今年撮った写真のスライドショーを限定公開しますので、ご期待ください! 期間限定です。 2006.12. くらりっぱ

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