2011湘南OWS 10キロ 完泳記【長文】

2011/8/27 土曜日
大船のホテルで朝、5時20分くらいに起床。外は雨降っていなくて涼しい。ちょうどいいのかも。おふろを入れてゆったり。腰も肩も気持ちいい。昨日買ったパンを食べた。3つ買ったが起きてすぐには全部食べれず、2つちょっとくらい。お腹いっぱいで捨ててしまった。
予定通り過ごして予定通りにホテルをチェックアウト!いつもはばたばたするのにうそみたい。
大船駅内のロッカーにリュックを預け、会場に預けるバッグのみ持って逗子駅まで。駅の自販機で水を買う。OWSのバッグ持ってる人が何人かいた。
ところが逗子駅つくと、バスに乗ったのは自分含め3人だけ。近かったからか。。
会場には7時前に到着。昨日言われたからそうしたんだけど、7時半くらいに来ても余裕だった。
江ノ島が正面に見えるが、と、遠い。。。しかも波がすごいところがある!大丈夫かな。。
しばらくして、水着に着替えた。
知り合いの女性に会う。話してたらお腹すいてきて、パン捨てなきゃよかった。。橋を渡ってすぐのampmでおにぎりとウィダーインゼリーを買って食べた。ampm、8月で店閉めるらしい。ここで買うのも最初で最後かあ。。
ナンバリングしてもらう。ふむふむ、両腕に書くのかー。
その後、しばらく座ってぼんやりしてたが、アップの時間になったとのこと、日焼けどめ?クラゲよけ?を大量にぬりたくってる人が結構いて、そろそろクラゲよけぬるか。。と思う。塗ったら荷物を預けていよいよアップだ!
昨日のアドバイス通り、足の裏以外全身に塗った。またワセリン代わりになるとのことで、脇の下にも結構塗った。
アミノバイタルを飲む。ん?!水が変な味!見ると、しまった、逗子駅で買った水、水と思ったら柑橘系の味がついてた。。
荷物を預ける。「サンダル!」と言われて脱ぐ(笑)
ベスパはアップの後に飲もうと思ってて、手に持って海に入れるかなあ、と思ったけどやめて、砂浜にコンブをかぶせておいた(笑)誰もとらないだろうなーと思って。
いよいよアップ。
海、冷たい!なかなか深いところまでいかない。ようやく泳ぎ出すと、ビリッ!クラゲだ!ビリビリッ。痛い痛い!!気がなえる。ずっとこんな感じだったら嫌だなあ、と思ったら後でレース前に、クラゲは沖にはいないと聞き安心。ほんと?
結局、調子は悪くないことはわかったがクラゲに刺されるために海に入ったようなもの。ま、わかってたほうがいいか。。
海から上がり、ベスパを飲む。おえー。
救護のところにいくとさされた人がいっぱい。右腕を見ると、肘のところがものすごい広範囲に腫れていて、自分でびっくり。他にも何箇所もさされていた。。薬を塗ったら少し楽になった。
会場でアミノバイタル、水を自由にもらえることがわかる。なんだ、水買わなくてもよかったか。アミノバイタルを一口もらってから、あれ、ベスパと一緒に飲んじゃったけどよかったのかな?
いよいよ招集!なんか変なノリのムードだった。招集なってからトイレにいきたい人続出、自分もいっておいた。
コースの説明。ふむふむ最初は四角く泳いでから江ノ島に向かうのか。給水は5キロと7キロか。キロ数表示は、あと何キロという表示。7キロからはじまりあと1キロまで、1キロおきにある。
3.11以来、開催すべきか議論して開催することに決めたこと、10キロは去年より2人エントリーが多かったこと(手をあげて初出場です!と言おうと思った(笑))、雷はないこと、台風のうねりはあるが、南東からなので有利かもとのこと、最後、足がついても後ろを見て、波が来てたらそれに乗れば5mくらい稼げるかもしれないこと、波にもまれても絶対大丈夫なのでパニックにならないこと、、、
今回の目標はまずは完泳だけど、せっかく泳ぐなら、最悪3時間は切りたい。できれば、100mを1分40秒で泳ぎ続ければ10キロを2時間45〜50分くらいで泳げる。6キロまではプールで余裕だったので、このくらいを目標にした。
レース前に、前後左右の人と握手してがんばりましょう!という。毎回恒例らしい。拍手がわく。アットホームな雰囲気でよい。
スタート直前、またトイレに行きたくなってしまった。3時間後かあ。場合によっては海で?結局大丈夫だったけど。
潮がかなり引いた状態なので、スタートして各自海に入り、十分深くなってから泳ぐようにとのこと。よくわからないのでまわりを見ながらスタートすることにした。いよいよ1分前。30秒前。。。拍手がわきおこる(笑)
写真:会場についたときに撮影。中央遠くにぼんやり見えるのが江ノ島。あそこまで泳ぐかと思うと…(笑)

そしてついにスタート!!


浅いところではみんな走ってる。面白い。やがて泳ぎ出す。聞いてたよりは全然大丈夫、もっと殴り合いになるのかと思ったけど、ほとんど人にぶつからずに泳ぎだせた。早速クラゲにさされる。クラゲよけ、あまり意味ないじゃん!クラゲよけをぬりたくってた人の意味がわかった。わざと厚く塗ってたんだ。。海でも背中が白い人が。
しばらくはあせらず、ゆっくりのペースを守る。みんな様子見って感じ。四角くまわるが、曲がるポイントの目印はよく見えた。
落ち着いてインコースを曲がる。
4回曲がってここからはいよいよ江ノ島を目指す!気分がのってきた。
海は寒くもあつくもない。ちょうどいい。
しばらくは全く同じペースの人がいて、並泳。ふと見えなくなるが、呼吸のときに見るといて、いつの間にかまた隣にいたり。なんだか楽しくなってきて、スピードアップ。すぐ先の人をぬくと、その前の人はかなり先に見えた。
でも徐々に差をつめてぬこう。結構泳いで、差がなくなった。ここで10人くらいぬいたか。楽しい。でもこれが後で後悔することに。。
そこからは1人旅になった。コースは、左右にライフセーバーがいて、コースどりしやすかったのだが、だんだんわかりにくくなっていく。これも失敗の原因。
泳いでいくと、派手な棒がある船を通過。いくつかそういう船を通ったが、あれがキロ数表示だった?結局、あと何キロの表示は一度も見えなかった。。
鹿児島の小学生の完泳の話、被災地のことなどを思った。
1人旅。長かった。でもライフセーバーの人が私のためにずっと一緒に来てくれた。
右脇腹がいつからか痛い。でも筋肉はよく動く。腰が痛いのか?わからないが泳ぎ続ける。
キロ数表示、あと7キロからあるといってたけど、まだかな、まだかな、と思ううちに、あれ?給水ポイントだろうか。よく見えない。ということはもう5キロ?体力は意外と余裕。これはいけるかもと思い、給水はとらずに7キロの給水まで行くことにした。そしてスピードアップ!
同じライフセーバーの人がずっと私と同じスピードで来てくれている。違う方向に泳いでいたらしく、あれを目標に泳ぎましょう、よろしくお願いします!と言ってくれる。いやいや、よろしくはこっちがいうセリフでしょ。。
結局、泳ぐ方向が違ってたみたいで、目標につくと、次はあそこに向かって行きましょう、と言ってくれる。ありがたやーー。
途中から喉がかわき、給水は、給水は、と思いながら泳ぐ。目標を言われて近づいても給水じゃなくガッカリ。給水なしで10キロ行くか!とも思いだしたとき、ようやく給水ポイント。7キロじゃなく、7.5キロだったみたい。水1杯飲んで少し復活。「あと2.5キロです」
完泳はできそうだ!そう思った。腰は少し気になるが大丈夫、一番心配だった右肩も問題なく動いている。
ところが、8キロ過ぎ、ふと後ろを見ると、右にやや離れたところに2人のスイマーが近づいてきていた。追いつかれた?そこでようやく、1人旅になってスピードが落ちていたことに気づく。抜かれまいと思ったが、あれ?力が入らない。。。肩は問題なくぐるぐる回せるのだが、腕に力が入らないのだ。持久力切れである。途中でスピードアップしたことを悔いた。目標は完全に、タイムよりも完泳することに切り替わった。完泳できるだろうか、と一瞬弱気になる。でも肩は元気に動いている。
途中で左目のコンタクトがはずれた感覚。はずれたかどうかはわからないが、
たぶんはずれた。ゴールの後に、やっぱりはずれてたことがわかる。だからラスト2キロくらいはよく見えなかったんだー。
どっちに泳げばいいのかさっぱりわからなくなってしまった。止まって見上げてもよくわからない。江ノ島はかなり近づいたが、最後右に曲がるんだけど、それまでは江ノ島をまっすぐ目指せばいいのか?湾の方向に右寄りに泳いだほうがいいのか?うろうろしてしまう。と、ずっと右のほうに私をぬかして行く人たち。しまった、大まわりしてたよ。。
ついていくとまた船が。残り1.5だよ!と言われる。完泳を確信した。
ところが、これが非常に長かった。。。プールで難なく泳ぐ距離なのに。たぶん20人くらいに抜かれる。抜かれまいと思うが腕が動かない。ようやく、大きいオレンジ色の浮きがあった。これだ!たると言ってたの。ここを曲がって岸に行けばゴールだ!
残りは1キロもなかったと思う。烏帽子岩スイムのことを思いだしていた。あれよりも少ない距離だ。。しかし、しかし、すっごく長く感じた。距離を何倍にも感じた。かいてもかいても、岸が近づいてこない。ホテルかマンションらしきものがはっきり見えるのだが。
また10人くらいにぬかれた。ゴール直前でも。力をふりしぼって。。!
オレンジの浮きが2つあった。あの間を通ればゴールだ!浮きを泳ぎぬけた。もう少しで波打ち際。でもなかなか足がつくところまでいけない。私を抜かした人が立ち上がろうとしてはまた泳ぐ。あの辺で立てばいいのか。。
やっと足がついたー!スタート前のアドバイス通り、後ろを見る。波が来たが、足をすくわれないように踏ん張った。そしてダッシュ!超楽しい。何かものすごくハイだった。こんな楽しいのって。。。多分、泳ぐスピードが全くあがらず、ヘトヘトだったのに足は元気で、元気よく走れたのがなんとも不思議な感覚で、面白かったんだと思う。そしてもちろん、すぐそこがゴールだということ、そしてはじめて時間がわかり、まだ2時間40分ちょっとということ。ものすごいブレーキになったため、3時間かかってしまうのでは。。と思っていたのだ。
笑顔で、少しガッツポーズ。ゼッケンと名前、司会の人が読み上げてくれる。そしてゴール!!疲れたーーー!!!と声が出た。笑顔。達成感。
完泳メダルをもらったが、クラゲに刺されたところがひどいらしく、すぐに救急のテントに行ってくれと。右の脇腹がひどく刺されたらしい。あ、泳いでて気になってたのはクラゲに刺されたとこだったかー!とわかる。
左の脇の下も痛い、と見せると、うわー!と言われた。薬がすっごいしみた!
わかってはいたものの、順位を見て非常にガッカリ。途中とばさなければ。。1人旅しないで集団で行けば。。でもこれが実力なのだなと受け止めた。
知り合いの女性はなんと年代別で優勝!!!すご〜い!
日本代表の女子が泳いでた!なんと男子総合優勝より速かった。。!!
その子を見てみたくて、表彰式まで見てしまった。
ここまでは元気のつもりだったが疲れがどっと出た。
江ノ電乗ったのは久しぶり。やっぱりいいね。さすがにお腹すいて、14時すぎにランチを藤沢で食べた。
帰宅したのは4時20分。電車の中、ぐっすり寝た。浴衣の人がかなりいて、そっか隅田川の。。
家に帰ると頭がガンガンした。シャワー浴びて少し横になった。
今回、無事に完泳できたことが何よりもよかった。いい経験をしたと思う。ただ悔いもたくさんあるのでリベンジをしたい!

「2011湘南OWS 10キロ 完泳記【長文】」への4件のフィードバック

  1. 早速の完泳記楽しく読ませて頂きました。
    リベンジだなんて!
    見事なタイムでの完泳ではないですか。
    おつかれさまでした。
    OWS、今シーズンまだまだ有りますし、是非ハマってみて下さい。
    そう、久米島のマラソンの日、OWSもあるみたいですね。
    私の沖縄の友人が「出場するんだ〜」と張り切っていました。
    あと初めての距離の大会の時は思いのほか見えないダメージかかってますし〜、
    ホントにホントにゆっくり休んで下さいね。

  2. 大先輩!メッセージありがとうございます。
    思ったより大変でした(笑)OWS、今シーズン(笑)ちょっと休憩ですかねー。おー!沖縄のOWSはきれいでしょうね。いつかは出てみたいな。
    明日から(クラゲのあとがよくなっていれば)またたらたらと泳ぎたいです。
    はるさんに会いにいけるといいな~って思ってます。
    いろいろとお話したいなー!

  3. こんにちは。
    こちらにも、参上いたしました。
    ちょっと後ろを泳いていたのですが、おんなじ事を感じながら泳いでるんだなぁと思いました。
    僕も今回は、アップ中にクラゲにやられて、全身にクラゲ除けクリームを塗りたくりました。(笑)
    普段は、ワセリン・クラゲ除けはほんの少ししか塗らないんですけどね。

  4. だってさん、こんばんは!ありがとうございます。クラゲはひどかったですね。まあ完泳の勲章みたいなものでしょうか!笑 私はまだ何箇所かあとがはっきり残ってしまって。。クラゲよけ、効果あるのかな?!??何はともあれ、長かったですね。海からあがってゴールまで行くときの爽快感はすばらしかったですね。完泳お疲れさまでした!またどこかのOWSで会いましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>